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犬のあくびはストレスのサイン?原因と対策を徹底解説

犬のあくびはストレスのサイン?原因と対策を徹底解説

こんにちは!THEケネルズ東京です😊

3月に入り、多少は暖かいと感じる日も出てきたかなと感じる日々です。
季節の変わり目になると何だか眠たいなと思う日が出てくるかもしれません 💤

しかし、愛犬があくびをする様子を見て、「ただ眠たいだけ」と思っていませんか?🐶
実は犬のあくびには、単なる生理現象だけでなく“ストレス”を表すケースもあります。

特に、しつけ中や動物病院など、犬が落ち着きにくい場面であくびが頻発するなら、不安を感じている可能性があるかもしれません😟

そこで今回は、犬のあくびが生理的要因によるものか、ストレスからくるものかを見分ける方法や、実際にストレスサインとわかった際の改善策を詳しく解説します。

日頃からあくびなどの小さなサインを見逃さず、適切なコミュニケーションや環境づくりを心がければ、愛犬はよりリラックスして暮らせるはずです✨

犬があくびをする理由とは?

犬があくびをする理由とは?

愛犬が大きな口を開けてあくびをしているのを見たとき、「ただ寝起きなだけ」「つまらなそうにしている」と思うことは少なくありません。

しかし、犬のあくびには実に多様な背景があり、最大のポイントは“どのような状況であくびをしているのか”を把握することです🐾

特に注目すべきは、それが生理現象としてのあくびか、ストレスを示すあくびなのかという点。ここでは、犬があくびをする主な理由を大きく二つに分けて解説し、それぞれの特徴を探っていきます🧐


単なる生理現象としてのあくび

まず、犬のあくびの多くは“生理的な反応”によるものと考えられています😴

人間でも、眠気や退屈を感じたときに自然とあくびが出るように、犬にとっても酸素を取り入れたり身体をリフレッシュしたりするための行動といえるでしょう😴

具体的には、散歩や遊びの後で休むときや、夜眠りに入る前に大きな口を開けてあくびをしているのであれば、特に問題はないことが多いです。

また、犬によってはこまめにあくびをして身体を調整しているケースも考えられます。少し身体がだるいと感じたときや、脳が酸素を欲しているタイミングで、あくびが出やすくなるのです。

これらは決してストレスを意味するわけではないので、普段どおりに過ごしていれば特別な心配はいりません🍀

さらに、室温や空気の循環など外部環境の影響によってもあくびの頻度は変化するといわれています。暑さや湿度が高い場所で長時間過ごすと、犬は体温調節や呼吸のためにあくびを増やすこともあるようです🌡️

一度チェックしてみて、温度や通気などを改善することであくびが減るようなら、単なる生理的反応と判断できるでしょう。

愛犬が口を開けるタイミングが明確(起床直後や食事のあとなど)で、表情がリラックスしている場合は、心配しすぎずに見守るのがよいかもしれません。


ストレスサインとしてのあくび

しかし、犬のあくびがすべて生理的なものとは限らず、精神的な負担を示すケースも存在します。ストレスを軽減しようとする“カーミングシグナル”としてあくびをすることがあり、

これは他の犬や飼い主に対して「今、緊張しているから刺激を減らしてほしい」という意思表示として機能しているとも言われています。

具体的には、しつけの最中に犬が混乱して何を求められているかわからなくなったときや、病院の待合室で怖がっているときなどに連続してあくびを見せる場合は、ストレスを抱えている可能性が高いでしょう😥

また、飼い主が犬を叱っているときなど、犬に心理的プレッシャーがかかりやすい場面であくびが増えるケースもよく報告されています。

こうした場合、犬は「自分の思うとおりに動けない」「どうすれば正解なのかわからない」といった不安を抱えており、それをあくびという形で表しているのです。

もし愛犬が頻繁にストレス性のあくびをするようなら、しつけや指示の出し方、環境整備などを見直す必要があるかもしれません。

さらに、ストレス性のあくびは他の行動ともセットで起こりやすいのが特徴です。たとえば、犬が目をそらしたり体を低くしたり、口元をペロペロと舐めていたりすると、それは犬にとって不快感や緊張感が強い状態である証拠と考えられます🐶

こうした仕草を放置するとストレスが積み重なる恐れがあるため、早めに原因を取り除き、犬が安心できるよう配慮してあげることが大切です。


ストレス由来のあくびを見分けるポイント

犬のあくびが生理現象かストレスサインなのかを判別するには、あくびの回数やタイミングだけでなく、犬の行動や周囲の状況を総合的に見る必要があります👀

あくび以外の仕草・表情をチェック

あくびがストレスサインである場合、多くはその他の動作や表情の変化を伴います。特に注目したいのが、犬の目線や耳の位置、口元の状態などです。犬が緊張を感じているときは、以下のようなサインが出ることがあります。

🔵 目を細めたり視線をそらす:直接目を合わせるのを避けることで、自分を守ろうとしている
🔵 耳を後ろに倒す:恐れや不安を抱えている場合に耳が後方へ引かれる
🔵 口元をしきりに舐める:落ち着きたい気持ちを表すカーミングシグナル
🔵 尻尾を下げる、振り幅が小さい:自信を失っていたり、怖がっているときに尻尾を下に垂らす

これらの動作とともにあくびが繰り返されるなら、犬は何らかの理由でストレスを感じている可能性が高いです。

一方で、いつものあくびであれば、犬がリラックスしていたり楽しそうにしていたりする場面が多く、表情や姿勢も自然体であることがほとんどです。

あくびの頻度とタイミングを確認

ストレス性のあくびを見分けるうえで、あくびが起こる“頻度”や“タイミング”を客観的に把握することも有効です⏰

生理現象によるあくびであれば、朝起きた直後や夜寝る前、あるいは食後などある程度パターンが見られることが一般的でしょう。

逆に以下のようなケースで立て続けにあくびが出る場合は、犬が緊張や不安を感じている可能性が高まります。

🔵 しつけ・訓練の最中:何をすればよいのか理解できず、混乱や負担を抱えている
🔵 ほかの犬や人がたくさんいる場所:周囲に意識が向きすぎて落ち着かない
🔵 大きな音や振動があるとき:雷鳴や花火、工事音など
🔵 病院やトリミングサロンで待っているとき:慣れない場所や匂いに対して不安感がある

さらに、ストレス性のあくびは短時間に何度も繰り返されるケースが多い点も特徴として挙げられます。
通常のあくびは1回や2回で終わることが多いのに対し、ストレスが原因の場合は環境が変わらないかぎり何度もあくびが出続けることがしばしばあるのです。

もし「この場所に行くとすぐにあくびが増える」という状況が確認できるなら、その場所が愛犬にとって大きなストレスをもたらしていないか検討しましょう。
環境調整やしつけの方法を工夫すれば、犬の心理的負荷を減らせるかもしれません。

犬がストレスを感じる主な原因

もし愛犬がストレス性のあくびをしているとわかった場合、考えられる原因はさまざまです。
人間社会の中で暮らす犬にとって、日常に潜む小さな不安や生活環境の不一致は大きなストレスに直結しやすいもの。

ここでは特に多い2つの要因として、「住環境や飼育環境に基づくストレス」と「飼い主とのコミュニケーション不足」の両面を取り上げて解説します。
両方が重なることも多いため、総合的な視点で犬の状況を見直すことが求められます。

生活環境や飼育環境からくるストレス

犬がストレスを抱える大きなきっかけのひとつに、住んでいる環境そのものが犬に合っていない、もしくは急激に変化してしまったというケースがあります。以下に代表的なストレス要因を挙げてみましょう。


  1. 窮屈なスペースやケージ
    • 体格に合わないケージや、一日中閉じこめっぱなしの生活は犬にとってかなりのストレスとなります。
    • ケージは落ち着いて眠るための“安全な場所”であるべきですが、それが“拘束される空間”になっていると犬は精神的負荷を感じやすいです。
  2. 騒音や大音量が日常的にある
    • テレビの音や道路工事、隣の部屋の騒音などは、人間より聴覚が敏感な犬にとって大きな不快要因になりがち。
    • 雷鳴や花火など突発的な音も同様で、逃げ場を失った犬はパニックに陥り、あくびを頻繁にすることがあります。
  3. 不適切な温度や湿度
    • 暑すぎる部屋や極端に冷え込む環境に長時間いると、犬は身体だけでなく精神面にも余計な負担を抱えやすいです。
    • エアコンやサーキュレーター、加湿器などを上手に活用し、犬が過ごしやすい気温・湿度を保つ工夫が必要でしょう。
  4. 多頭飼いでのストレス
    • 複数の犬を飼育している家庭では、犬同士の相性や上下関係がスムーズにいかない場合、一方が常にストレスを溜め込むことがあります。
    • ごはんや寝床の場所を分けてあげるなど、犬それぞれが落ち着けるスペースを確保する配慮が重要です。

このように、犬が生活する空間そのものが犬にとって安心できない環境だと、あくびを含むストレスサインが多発しやすくなります。
引っ越しや模様替えなど大きな変化が起きたタイミングでもストレスが一時的に増加することがありますが、少しずつ慣れるまでサポートしたり、安心できるグッズや臭いがついた毛布を置いてあげるなどの対処をすると落ち着きが取り戻せることもあるでしょう。

飼い主とのコミュニケーション不足

もう一つの大きな要因として、飼い主と犬との間に適切な意思疎通が築かれていない、あるいは叱り方や褒め方が偏りすぎていることが挙げられます。
人間の都合だけで言葉を投げかけたり、一方的に叱責したりすると、犬は「どう行動すれば正解なのかわからない」という精神的重圧を感じやすくなります。


  1. 指示や叱責が多すぎる、または乱雑
    • 犬にとって理解しきれないほど次々とコマンドを出すと混乱が生じます。また、失敗をするたびに大声で叱ってばかりいると、自信を失いあくびなどのストレスサインを増やす恐れがあります。
  2. 褒めるタイミングがズレる
    • 行動が成功した直後に褒めないと、犬はどの行動が正しかったのかを把握できず、困惑してしまうことに。
    • 褒めるときには適切な言葉とトーンを使うのが肝心で、急に大声でほめるのはかえって犬を驚かせることがあります。
  3. 触れ合う時間が極端に少ない
    • 留守番が多く、飼い主と遊んだり散歩したりする機会がほとんどないと、犬は退屈や孤独を抱え、メンタル面のバランスを崩しやすいです。
    • 結果として不安やイライラが溜まり、あくびの回数が増えたり、破壊行動に走ったりする場合もあります。
  4. 言葉と身体表現の不一致
    • 「安心して大丈夫」と言いながら、飼い主が落ち着きを失っていると、犬は混乱して「どちらを信じればいいのか」と悩みます。
    • 犬は言語そのものよりもトーンや表情、しぐさに強く反応するため、飼い主の態度と声のトーンを極力一致させるのが望ましいでしょう。

犬は常に飼い主の行動や表情を細かく読み取り、自己防衛や安心確保のために行動パターンを組み立てている生き物です。

一方的な叱りや命令ばかりが続くと、犬は「自分は正しく行動しているのか」という疑問を抱きやすくなり、あくびを通じて不安を吐き出すことも多くなります。

逆に適切なコミュニケーションと褒め方を心がければ、犬は落ち着いて飼い主の指示を理解できるようになり、あくびなどのストレスシグナルを出す頻度も少なくなるでしょう。

ストレスを軽減する具体的な方法

ここまで見てきたように、犬がストレスを感じる要因は「生活環境・飼育環境」と「飼い主とのコミュニケーション」の両面で複雑に絡み合っています。
愛犬がストレスを抱えていると感じたら、まずはこうした要因を整理したうえで、的確な対策を講じることが重要です。

日常生活の改善と適切な運動

犬のストレスを抑えるためには、まずは毎日の生活サイクルを整え、犬が過ごしやすい環境を作ることが不可欠です。
以下のようなポイントを意識してみましょう。


  1. 生活リズムを安定させる
    • 起床時間や散歩、食事のタイミングをなるべく一定にすることで、犬は「次に何が起こるか」を予測でき、気持ちが落ち着きやすくなります。
    • 不規則なスケジュールが続くと、犬は常に身構える状態に陥り、あくびなどのストレスシグナルが出やすくなります。
  2. 充分な運動を取り入れる
    • 散歩や外での遊びは、犬がストレスを発散する大きな手段です。
      散歩時間が短い、または回数が少ないと、室内でエネルギーを持て余してしまうかもしれません。
    • 引っ張り遊びや知育トイを活用すると、運動と頭の刺激を同時に得ることができ、退屈を緩和できます。
  3. 休めるスペースの充実
    • 犬にとって安心感を得られる場所を確保することは非常に大切です。
      ケージやベッドを心地よいスペースに設定し、騒音や人の出入りが激しくない場所に設置しましょう。
    • “犬専用の隠れ家”のようなイメージで、犬が自分の意思で出入りできるようにしておくと、ストレスを自己解消する機会を与えられます。
  4. 環境刺激のコントロール
    • いつも大きな音やライトがついている環境だと、犬の神経が高ぶりがちです。
      適度に照明を落としたり、静かな音楽を流したりして、リラックスできる時間を演出してみましょう🎶
    • 全く刺激がないのも犬にとって退屈の原因になり得るため、バランスが大切です。
  5. こまめな健康チェック
    • 関節や皮膚など体のどこかに痛みや痒みがあると、それがストレス源になることがあります。
      定期的に動物病院へ行き健康状態をチェックし、不調の兆候があれば早めに治療を行いましょう。

このように、飼い犬が安心して過ごせる環境を用意したうえで、適度な運動を取り入れることは、犬のストレス軽減に直結する重要なポイントです🐾

特に散歩や外遊びの時間が短かったり、家の中だけで生活している犬は、エネルギーを発散しにくいためストレスを抱えやすい傾向があると言われています。

忙しい場合でも、朝晩の散歩を少し長めにする、あるいは休日にはドッグランへ連れて行って思い切り走らせるなど、適宜工夫を凝らしてみましょう。

愛犬に安心感を与えるコミュニケーション

愛犬に安心感を与えるコミュニケーション

上記のように環境面でのストレスを軽減するだけでなく、飼い主と犬の間で良好な信頼関係を築くことも欠かせません。
犬は周囲の人間の態度や表情、声の調子を敏感に読み取るため、飼い主がどう振る舞うかによって犬の安心感は大きく左右されます。

次のポイントを意識して、愛犬とのコミュニケーションを高めましょう。


  1. ポジティブな声かけと褒め方を実践
    • 犬が落ち着いているときや、指示に正しく従えたときは、タイミングを逃さずに「いい子だね」と声を掛けたり、優しくなでたりして評価してあげます。
    • 大きな声を出して驚かすのではなく、落ち着いたトーンで伝えると、犬は「自分の行動が認められている」と実感しやすくなります。
  2. 叱り方を適切に
    • 犬が失敗した場面で大声で怒鳴ったり、身体を叩いたりするのは逆効果です。
      犬の不安や恐怖を高める原因になり、あくびなどのストレスサインが増えがち。
    • 失敗した場合は、静かな声でダメな理由を伝え、正しい行動を教え直す姿勢が大切です。
  3. 飼い主自身が落ち着く
    • 犬は飼い主の感情を読み取るのが得意です。飼い主がイライラしていると、その雰囲気が犬にも伝わり、必要以上に緊張させてしまいます。
    • 愛犬と接するときは深呼吸をして、できるだけ心を落ち着かせた状態を維持すると、犬に安心感を与えやすくなります💗
  4. スキンシップの頻度と距離感を見極める
    • 犬が抱っこや撫でられるのを好まないタイプの場合、過剰なスキンシップは逆にストレスになるかもしれません。
    • 犬が嫌がるそぶりを見せたら一度距離を取り、犬が近づいてきてからまた触れ合うなど、相手の意思を尊重した接し方を心掛けましょう。
  5. 分かりやすい指示と言葉選び
    • 「まて」「おすわり」「おいで」といった基本的なコマンドは、一貫性をもって家族全員が同じ言葉で指示するのが理想です。
    • コマンドが乱立すると、犬はどの言葉がどの行動を指しているのか混乱しやすくなり、プレッシャーを感じてしまいます。

犬は、飼い主とのやりとりのなかで「自分の存在が受け入れられているか」「どんな行動が期待されているか」を学び取ろうとしています。
そのため、上手に褒められると自信がつき、不安やストレスを感じにくくなるのです。

反対に、指示が不明確だったり叱り方が過激だったりすると、犬は「何が正解かわからない」状態に陥り、しきりにあくびを繰り返すなどのサインで戸惑いを伝えようとします。
したがって、日常のちょっとした場面でも、犬の視点に立ってわかりやすく振る舞う習慣を意識することが大切です。

まとめ:あくびの背景を理解して愛犬をストレスから守ろう

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もし愛犬が頻繁にあくびをしていると感じたら、まずはあくびが出るタイミングや周囲の状況、犬の仕草や表情をしっかり観察しましょう。

犬からのSOSに早期に気づき、一層深い信頼関係を築くためにも、今回ご紹介したポイントを振り返りながら、日々の生活を丁寧に振り返ってみてください🍀

またTHEケネルズ東京では24時間有人体制でモニターチェック、巡回をおこない、愛犬たちの様子をチェックしております。
安心してリラックスできる環境で愛犬を預けたい方は是非お気軽にお申し付けください🐾

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